木造ドミノに暮らす人たち

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ひときわ緑のあふれる木造ドミノ住宅

2013.10. 1

元々マンション住まいだったY様。駅からも近く、共働きのご夫婦にはとても良い立地でしたが、「広いお庭で心行くまでガーデニングをしたい」「子どもにはのびのびと外で遊んでほしい」という強い熱意、そして東村山市青葉町のモデルハウスを見たことがきっかけで庭付きの一戸建てに移り住むことを決断されました。お庭をつくることを最優先にした家の配置は、通りを通る人の目にも、ひときは目を引く、緑いっぱいの佇まいとなりました。 リビングには、洋裁が得意な奥さまのワークスペースが。雑貨屋さんのように道具やかわいい素材が並びます。お庭を眺めながら作業することができます。 一戸建てへの住み替えを決断しましたが、いざ始めて見ると、マンションの売却や、新しい土地探しは、思いのほかスムーズにいきませんでした。 気に入った立地の土地が見つかっては何度も相羽建設にご相談いただいたそうです。 そこでのアドバイスは、不動産屋さんとは違ったものでした。 「お庭のスペースが取れなければ、 ご自分たちにとって一戸建てを建てる意味がありませんよね。 お庭の取れない土地に決めるのでしたら、 マンション暮らしのままの方が良いと思います。」 住まい手のYさんは、そのときのアドバイスが心に残り、その後の土地探しを進めました。 そして巡り合ったのが、目の前に畑が広がる土地でした。 実は、道路に面しているのは西側。 お庭を広くとるために、建物を西向きに配置したのです。 家の中からも、キッチンやワークスペースから、大好きなお庭を眺めることができます。 ダイニングスペースには、L型のベンチと、大工さん造作のテーブルがぴったりと納まりました。 南側には隣家が迫る立地。陽の光を取り入れたいけれど、視線にも配慮したい。そこで、ダイニングスペースは吹抜けにしてハイサイドライトを設けることにしました。ダイニングに座ると、明るい陽の光が入り、視線は自然と庭へと向かいます。設計の工夫次第で、南側が閉じられていても心地よい空間を手に入れることができました。限られたご予算の中で、土地探しからはじめる、イチからの住まいづくり。優先順位を整理したことで大満足の暮らしを実現されていました。
  • カウンター収納にはかわいい雑貨がディスプレイされています。収納棚は作り込まず、使い方を限定しないシンプルなかたちとし、使いながら籠やボックスを上手に活用して収納しています。お使いの生活道具も、飾っても素敵なデザインのものばかりです。
  • 2階へ昇ると、階段ホールのオープンスペースを子ども室としています。将来は扉をつけることも可能です。シンプルな箱の空間に、用途に応じて既製品の家具を置いて収納を確保しています。ライフスタイルの変化に応じて簡単に動かすことが可能です。
  • ウォークインクローゼットにはIKEAの家具を設置しました。シンプルな箱の空間に、用途に応じて既製品の家具を置き、収納を確保しています。ライフスタイルの変化に応じて簡単に動かすことが可能です。空間にぴったりと納まる造作家具は理想的かもしれませんが、上手に建築予算のバランスをとって、将来への楽しみにとっておくところや、使いながら考える場所を残す家づくりも、ひとつのかたちです。
  • 道路に面した花壇は、 大工さんに土止めを仮に造ってもらうようにお願いしたら、 バルコニーと同じ材でしっかり花壇を造ってくれて、 気に入ったのでしばらくこのままの予定だそうです。 「駅からは遠いけど、ガラッと家族の生活が変わりました。」 と、Yさんは今の生活を楽しそうにお話してくれました。 近くに借りている菜園の野菜と庭で取れたハーブをお料理に使ったり、 ハーブティーを淹れたり。 お友達も以前より招くようになりました。 「子どもに、畑で育てた野菜だから残さないでね」 と言うと野菜を残さず食べてくれるようになったそうです。

埼玉県新座市 Y邸

設  計 相羽建設株式会社
建物概要 造園:西尾 春美 >>ブログ 敷地面積:110.05平米(33.22坪) / 建物延床面積 78.36平米(23.66坪) 木造在来工法:地上2階建 主な仕上:外壁 ガルバリウム鋼板  内部 壁/薩摩中霧島壁・土佐和紙・床/杉材・天井/土佐和紙・浴室/さわら
完  成 2012年9月

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